講師メッセージ

なぜ、理系でフリーターだった私が、司法試験の上位1.3%で合格を果たすことができたのか?

私が司法試験を目指したわけ

こんにちは!

「スタディング 司法試験・予備試験講座」主任講師の小村仁俊(こむら まさとし)と申します。

スタディングのホームページにお越し頂き、ありがとうございます!

少し長くなりますが、なぜ、理系出身で法律とは畑違いの私が、司法試験総合順位109位(上位1.3%)という上位合格を果たすことができたのか、その理由と方法をお話しさせてください。

私は、町工場の雇われ社長だった父の影響もあり、幼いころから理系少年(?)で、家の中の家電製品などを勝手に分解しては母に怒られていました。

大学は物理学科に進学したものの、どうも物理の才能がなかったようで、学業に身が入らず、就職活動にも乗り遅れてしまいました。

「この後、何をテーマに生きていこう。私が真剣に取り組めるものは何だろう。。」

しかし、悩んでも答えは出ません。定職につく気になれず、大学卒業後は、夜勤やフリーターのような仕事を転々としていました。

そんなときに、

「最上位資格を取れば、道がひらけるかもしれない。」

「最上位資格といえば『司法試験』だから、司法試験を目指そう!」

と思い立ちました。そして司法試験の資格にチャレンジすることにしたのです。当時、私は「債権」という言葉の意味すらわからなかったのに、最上位資格を目指したのは、どうせチャレンジするなら中途半端なものでなく、道を切り開くために自信が持てるものにしたい。そういう思いがあったからです。


大手予備校での失敗

それで、当時、法律系の資格試験では大手予備校とされる予備校に通い,勉強を始めました(1年半の通学コースで,当時100万円くらいしました)。しかし、受講開始後わずか1週間程度で,体調を崩してしまい,授業の進度と自分の学習進度がずれてしまったので,その後はずっと自宅でテキストを開きながら講義のカセットテープを聞くという勉強スタイルになりました。

予備校での勉強は、新しいことばかりで、今まで知らなかった知識を得られる喜びはありました。しかし、1回当たりの講義が1時間半と長いため、平日の仕事の後に聞くというのは難しく、土日にまとめて3時間聞く、という形になってしまいました。そうすると、やはりそれだけで1日は終わりになってしまって、問題演習をしたりする余裕はとてもありませんでした

予備校での一通りの学習が終わったのちは、司法試験を受験しましたが、やはり問題演習の量が圧倒的に不足しており,短答式試験にもまったく歯が立ちませんでした。


法科大学院では、試験対策をやってくれない(!?)

その後、時代は司法制度改革の流れになりました。

覚えている方もいるかもしれませんが、当時は
「法科大学院に行けば60~70%合格できる」

という風評(?)が蔓延していました。

それを信じてしまい、法科大学院(2年間の既修者コース)に入学しました。

(なお、当時は予備試験という制度がまだ始まっていませんでした。)

法科大学院では、さすがに「権威ある」教授から直接授業を受けることができたので、予備校とは異なったアカデミックな刺激があったのですが、不満もありました。

最大の不満は、試験対策をやってくれないということでした。

授業で行う「判例分析」や「ソクラテス・メソッド」などがどう試験につながってくるのか,理解できないままに2年間の法科大学院はあっという間に終わってしまいました。

そういった経緯で、法科大学院での私の成績はさんざんなものでした。

法科大学院を卒業後、司法試験を受験しましたが、結果は総合3,000位で、不合格でした。


総合3,000位から109位に!勉強方法を見直し合格!

ここで私は、ようやく

「勉強方法を見直さないと、何年やっても同じだ!」

ということに気が付きました。

そして、今までの勉強方法を見直し、それまでのインプット中心の勉強方法から、アウトプット(問題演習)中心の勉強方法に切り替えることにしました。

さらに、合格した人の答案を多数見ることで、どのような答案が合格につながるのか、を徹底的に分析をしました。

その結果、わかったことは、合格者の答案は私のイメージと全く異なっていました。

まず、合格している受験生は決して高尚な議論を書いているわけではありません。書いてあるのは、ありきたりの法律論でした。しかし、事案の具体的な分析がされていることと、もう一つは「穴」をつくらずまんべんなく答案を作成している点が特徴でした。

「司法試験に合格する人は、相当頭がいい人だから、きっと高度な答案を書いているはずだ」と思っていた私は,ここでかなりのショックを受け,その後の勉強方法はもっぱら「落ちない」ことを目指すことにしました。

「2000位でもいいから、とにかく落ちない「守り」の答案を書く」、という方針で臨んだ2回目の司法試験は、総合109位(上位1.3%以内)という十分な上位合格でした。

最後の1年間で、「知識」の量が飛躍的に向上したということはありません。結局は「どのようにアウトプットするか」というところを変えただけなのです。徹底的に、落ちない「守り」の姿勢で臨むということが、実は合格への近道、最終的には上位合格を実現する近道だったのです。


法律事務所を経て独立

司法試験に合格した後、大手の法律事務所に就職しました。弁護士は、責任は重いですが、やりがいのある仕事です。様々な事件を担当する中で、経験を積み重ねていきました。

弁護士は独立しやすい資格でもあります。仲間が独立をしていく中で、私もいつしか独立を目標にするようになりました。そして、念願の独立を果たすことができ、地域に密着した弁護士として収入もしっかり得られるようになりました。

「スタディング 司法試験・予備試験講座」を開発した経緯

一方で、私の受験時代の苦労の経験や、合格するためのノウハウを、後進の方に伝えていきたい、という気持ちも強く持っていました。私は、人に教えたり、セミナーで話をすることがとても好きなので、司法試験を目指す方を支援する機会を探していたのです。

そんな時に、事業のパートナーである、「スタディング 司法書士講座」で主任講師を務めている山田講師から、今度は「スタディング 司法試験・予備試験講座」 を作ってみないか、という話を受けました。

山田講師からは、よくスタディングの話を聞いていましたし、受講者が急速に増えていることなどは知っていたので興味は持っていました。

「ぜひチャレンジしてみたい」

「私の苦労やノウハウを生かした、今までにない画期的な講座を作りたい」

そんな思いから、スタディング 司法試験・予備試験講座を開発することにしたのです。


試行錯誤とスタディング講座の完成

早速、山田講師やスタディングのスタッフと、どのような講座にするか検討を始めました。試作を行っては、議論をすることを何度も繰り返して、講座の内容を作りこんでいきました。私の受験経験と合格ノウハウ、そして、山田講師やスタディングの持っている講座開発のノウハウを組み合わせた結果、以下のようなコンセプトを実現した、今までにない講座が完成したのです。

  • まったくの畑違いの未修者からでも合格できるように、法律の基礎からわかりやすく学べる
  • テキスト無しで、動画だけで内容を理解できるようにすることで、通勤電車などでの学習を可能にする。
  • 1講座30分程度にし、倍速版を用意することで、スキマ時間などで効率的に学べるようにする。
  • 動画を見たら、すぐにアウトプット学習をできるようにし、問題練習を通じて実力をアップする。
  • 無駄を省くことで、画期的な低価格を実現する。

私自身は、いろいろ失敗しながら回り道をしてしまいましたが、その経験がスタディング 司法試験・予備試験講座を開発する際に役に立ちました。このスタディング 司法試験・予備試験講座では、失敗を避けて、合格するためのノウハウを講座に組み込んでいます。これから受験をされる皆さんには、私の失敗を踏み台にして、確実に短期合格を手にしてほしいと思います。

皆さんの合格を心から応援しています。

スタディング 司法試験・予備試験講座でお会いしましょう!


小村 仁俊スタディング
司法試験・予備試験講座講座
主任講師
小村 仁俊 プロフィール

1971年大阪府生まれ。神戸大学理学部物理学科卒業後、一般企業で社会人経験を積みながら、司法試験の勉強を続けた。

司法制度改革の流れに可能性を感じて2007年から法政大学法科大学院(既修者コース)へ進学。2010年に司法試験合格後、都内大手事務所にて多数の事件を手がける。2014年に東村山法律事務所を設立。

2016年からスタディングで司法試験の受験指導を担当する。「スタディング 司法試験・予備試験講座」では「基本講座」を担当。

東村山法律事務所 代表弁護士
宅地建物取引主任者(有資格)

論文式試験に合格するためには、「基本的な書き方」をマスターする必要があります!

法科大学院に進学するまで

私は、以前、都内の塾で講師の仕事をしていました。教える仕事は自分に合っていたようで、仕事はとても楽しく、それなりに評価もしていただいたのですが、成長期の教え子たちが急激に成長していくのを見ているうちに、自分も何かに挑戦してみたいと思うようになり、司法試験を目指すようになりました。

働きながら司法試験を受けていたものの、結局論文試験に合格できず、法科大学院制度が始まったことを機に、一度は受験をあきらめました。しかし、色々なきっかけから、法科大学院に進学して再度司法試験に挑戦することに決めました。


受験生時代

法科大学院では,まじめに授業を受け、それなりに成績もよく、司法試験も何とかなるような気になっていました。

ところが,試験にはなかなか合格できませんでした。勉強はしていたし、旧司法試験の択一には通っているわけですから,知識に不足があるとは思えませんでした。

2回目に不合格になったとき(当時は3回までしか受験できない制度でした)、精神的にとても苦しくなり,あきらめて別の道を探そうと思いました。しかし、合格した仲間たちが,「とにかく来年受けてみて欲しい。合格に必要なのは,知識ではないし、センスでもない。2時間,8ページという制約の中で、何をどう書くのかという訓練だ」と教えてくれて,最後の受験勉強に付き合ってくれました。


論文式試験には、合格答案の「書き方」がある

合格者の言うことには、共通点が多くありましたが、そのうち2つが特に印象に残りました。

1つめは,「答案の書き方で,点数は大きく変わってしまう」ということでした。

本試験では,2時間という短時間の間に,本試験の長い長い問題文を分析し,理解することが求められます。しかし,一部の超優秀層を除いては,その「理解の程度」に,大きな差などないのです。しかし,現実には100番の人もいれば,5000番の人もいる。

その原因を,「どの論点に触れたか」という一点だけに求めることができないことは,再現答案を比較検討すれば明らかなことです。むしろ,答案の基本的な書き方に沿って,うまく点数を拾った人の評価が高く,そうでない人は伸び悩んでいます。

2つめは,問題文中の事実を大切にすることです。司法試験では,問題文中の事実を法的に評価することこそが求められているのです。しかし,私は,「論点の知識」がそれなりに多い方だったこともあり(※これも実は,本質的な理解とは全く異なるものだと後で知るのですが),どうしても自分の持っている知識に合う事実を探してしまう癖がありました。問題文の事実から考えるべきなのに,持っている知識から考えてしまっていたのです。そしてそれは,合格のためにはマイナスでしかなかったのです。「論点を知っていることが,司法試験においては有害な場合すらある」というのは,私にとっては驚きでした。

「答案の書き方を理解し,その書き方に従って2時間,8枚という制限に向き合うこと」「問題文中の事実を大切にすること」で,私は合格することが出来ました。


法科大学院の特任講師として

合格後,縁あって,出身法科大学院で,特任講師として,学生を指導することになりました。多い時には週に50通以上の答案をみることもあります。その中で感じたのは,やはり,①答案の書き方の根本的な部分が分かっていない,ということと,②問題文中の事実から考えることの難しさ,ということでした。

①については,大学院内でも,予備校でも,採点実感でも,たとえば「三段論法が大事だ!」などと抽象的なことを言う割には,具体的に「何をどう書けば三段論法を大事にしたことになるのか」といった指導はほとんど行われていないのが実情です。法科大学院では,受験指導を行ってはならないことになっているので仕方ない部分はあると思いますが(※ただし法的三段論法は司法試験対策としての答案という以前の基本事項ですから,法的三段論法に則った書き方ができているかどうか,きちんと添削指導することに問題は全くないはずです),その他の場でも,書き方の基本中の基本を学ぶ機会がなく,運よく身近な合格者等から教えてもらったり,元々感覚が優れていて自分で体得した人だけが出来ているように感じます。

②については,まじめに勉強している人ほど,頭の中にある知識に,事実の方を引き付けてしまいがちで,中には,勉強すればするほど司法試験の評価が下がる,という恐ろしい状態になってしまっている方もいます。


講師としてお伝えしたいこと

私は,優秀な人間ではなく,受験でも大変苦労しました。しかしその分,無駄な回り道なら,ほとんどの合格者よりずっと多くしてきた自負があります(全く自慢になりませんが‥)。そのため,「受験生ががどこでどうつまずくのか」「なぜ引っかかっているのか」については,人一倍多くのことに気づけるという自信があります。

また,司法試験に関しては,名選手とは言えなかったかもしれませんが,教えることに関しては長年の経験と実績があり,自信もあります。

司法試験は,あたりまえのことを,あたりまえに書けるようにすれば受かる試験だと思います。

それなのに,「あたりまえのこと」を,なかなか教えてもらえません。司法試験を楽々合格するような超優秀層の方々から見れば,当たり前すぎて説明するまでもないようなことでも,教わることで初めて知る方もきっと多いはずです。

ハイレベルな法律知識などではなく,あたりまえの階段を,一段一段確認しながら,自分の足で確実に前に進むことができるようになる。そのきっかけとなる講座ができたらと思います。

小倉匡洋
小倉 匡洋スタディング
司法試験・予備試験講座
講師
小倉匡洋 小倉 匡洋 プロフィール

1976年長崎県生まれ。東京都立大学法学部政治学科卒業。法政大学法科大学院卒業後,2012年司法試験合格。

2014年9月より,法政大学法科大学院特任講師。

2016年より,厚生労働省の各種技術審査委員会外部委員を務める。

塾講師,家庭教師(中学受験~大学受験まで)の他,ウクレレ講師の経験等,教える仕事に長年関わってきた経験を活かし,「知っている人にはあたりまえに思えるが,実はあたりまえでないこと」を,論理的にだけでなく,感覚的にもわかりやすく伝えることをモットーにしている。

「スタディング 司法試験・予備試験講座」では、「論文対策講座」を担当。

東村山法律事務所 弁護士(パートナー)

最低限の知識を使って、書き方を工夫し、落ちない守りの答案を書くことが重要です!


司法試験受験生時代

1回目の受験では、短答式試験で不合格となってしまいました。
短答式試験はなんとなく合格できるだろうと考えていた甘さが招いた結果だったと思っています。
また、継続的に勉強ができていなかったという点もよくなかったと思います。

たしかに、社会人受験生はフルタイムで働いているとなかなか時間をとることができないですし、仕事の疲れから机に向かえないということはどうしてもあると思います。
しかし、一度休んでしまうと休み癖がついてしまうので、数十分でもいいので机に向かうようにしました。
そして、苦手だった短答式についても毎日コツコツ過去問を解き苦手意識をなくすように努力しました。

また、論文式試験については、ついつい完璧な答案を目指してしまう癖がありました。
他の予備校や市販の書籍で示されている参考答案はレベルが高いものが多く、自分の答案がどうしても見劣りしてしまうため、少しでも参考答案に近づけるような勉強をしていました。
そのため、答案構成に大幅に時間がかかったり、前半の設問はよく書けても、後半の設問で時間が足らずに途中答案になってしまうことがありました。また、過去問等で完璧に近い答案が書けたとしても、再現性が低く使える知識になっていなかったのだと思います。

このままではまずいと思い、改めて合格者の再現答案をみると、いわゆるA答案であったとしても、必ずしもすべての論点に答えられているわけではないですし、中には一部誤っていることがあることもありました。
そういった分析から、論文式試験は完璧に書くことよりも、最低限必要な論点を拾うことで落ちない答案を8科目分万遍なくそろえることが重要だとわかりました。
そして過去問を解く際には、①絶対に書けなくてはいけない部分」②「書けたほうが望ましい部分」、③「書けなくても問題ない部分」に分解し、①の部分は絶対に押さえ、②の部分は、半分程度は書けるように目指しました。また、③の部分は書けたらラッキー程度に割り切って考えていました。

その結果、2回目の司法試験で合格することができましたが、今振り返ってみると合格の要因としては毎日勉強を続けたことや完璧な答案を目指さないことを意識したことの2つであると思っています 。


独立するまでの弁護士業

司法修習終了後は、都内の大手の法律事務所に就職し、男女問題や相続、交通事故などの一般民事をはじめ、労働事件や企業法務の分野を担当していました。

しかし、社会人経験もあったため、ある程度の知識と経験があれば独立できると考え、その後独立をするに至りました。 現在でも、一般民事や企業法務を中心に、前職の経験を活かして行政事件にも積極的に取り組んでいます。

社会人経験のある受験生は、法曹になった後もその社会経験は必ず活きてくると思いますので、働いている時間も無駄になることはなく、今後の法曹人生に役立つものだと信じて頑張っていただきたいです 。


講師として受験生に伝えたいこと

「毎日勉強をする」
合格するためには、当然だと思います。しかし、私自身の経験を含めて、社会人受験生は、実はこれが一番大変なのだと実感しました。
隙間時間もうまく使い、ご自身のペースでコツコツ毎日地道に勉強を続けてほしいです。

また、予備試験、司法試験の合格答案はみなさんが思っているほどレベルの高いものではありません。
正確な基本的知識と書き方さえ押さえられれば、十分合格答案になります。

私の担当している『論文対策コース・予備試験実践編』では、合格答案に必要な最低限の要素を押さえて合格答案の相場感を把握していただくとともに、現実的で再現性の高い答案作成ができるようになることを目指しています。
最低限の知識を使って、書き方を工夫し、落ちない守りの答案が安定して書けるように一緒に頑張っていきましょう

漆原照大
漆原 照大スタディング
司法試験・予備試験講座
講師
漆原照大 漆原 照大 プロフィール

1991年埼玉県生まれ。青山学院大学法学部法学科卒業。

埼玉県庁にて働きながら弁護士をこころざし、日本大学大学院法務研究科に夜間生として入学後、2020年に司法試験合格。
都内大手法律事務所にて勤務後、漆原法律事務所を設立。

自身の働きながら司法試験に合格した経験をもとに、忙しい社会人が合格するためには「完璧な答案」を目指すのではなく、「現実的な合格答案」を書く必要性に気づき、そのための知識とテクニックを受験生に伝えるため講座開発に参画。

「スタディング 司法試験・予備試験講座」では、2025年版より「論文対策講座・予備試験実践編」の一部を担当。

漆原法律事務所 代表弁護士

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