現役士業さんがスタディングをガッツリ試してレビューするシリーズ。始めました。
難関資格に合格しただけでなく実務経験を重ねている立場から、スタディングの良さ(や改善点)をみていくコンセプトで今後増やしていく予定です。
それでは北さん。よろしくお願いしますm(_ _)m
執筆者プロフィール
社会保険労務士:北 光太郎
給与計算や社会保険業務など労務業務を約10年、人事労務部門のマネージャーを約2年経験。
2012年に社会保険労務士試験合格。現在は社労士・Webライターとして独立。
【北 光太郎さんのポートフォリオサイト】
スタディング社労士講座を体験して率直な感想を申し上げます
社会保険労務士の北と申します。
私は2012年に会社員として働きながら2回目の試験で社会保険労務士試験に合格をしました。
当時はスマートフォンで学習できる講座がなく、毎日テキストを持ち歩いてスキマ時間にテキストを開いて学習していたことを思い出します。
そんな私が今回、スタディングでスマートフォン学習を体験してみました。
現役の社会保険労務士である私が、実際にスタディングを使ってみた率直な感想と私なりの使い方をご紹介させていただきます。
スタディングは手軽に学習ができ、非常にわかりやすい講座でした。
講座全体がスキマ時間に学習できるように設計されており、忙しい時でもスマートフォンひとつあれば十分学習ができるので、時間を有効的に使って学習ができると思います。
とくに私が実際に体験して良さを感じた機能は次の通りです。
- 1コマ5分~10分での学習
- スライドがとにかくわかりやすい
- 音声学習で「ながら聴き」ができる
- 1問1問の過去問解説が丁寧
- 学習時間が記録される
1コマ5分~10分の学習でスキマ時間を有効活用
スタディングは講義の一つ一つが項目ごとに細かく区切られているので5分~10分単位で学習ができます。
スキマ時間に学習したいのに1時間の講義だと聞く気になれないですし、途中で講義を中断したくないですよね。
でも講義が5分か10分であれば
「昼休みに1コマ聞こうかな」
「寝る前に少し進めておくか」
と勉強する気になれます。
また動画の倍速再生機能があるので、学習時間の短縮が可能です。私は1.5倍速でも内容しっかり理解できました。
講座のスライドがとにかくわかりやすい
動画で使われるスライドは、講師の早苗講師が自ら作成しているオリジナルスライドを使っているのですが、それがとにかくわかりやすいです。
難しい条文をアニメーションや図解で解説してくるので、初学者でも頭にスッと入ってくると思います。
また例題をいくつも用意してくださっているので、実例にそって学ぶことができ、より理解が深まります。
恥ずかしながら、現役の社労士である私も「え!?そういうことだったのか!」と早苗講師の講義で理解したこともありました。
音声学習で「ながら聴き」ができる。ワイヤレスイヤホンとの組み合わせがGOOD
スタディングには動画だけではなく、音声で講義が聞ける機能があります。
この機能を使うとバックグラウンド再生ができるため、何か作業をしながら聞いたり、歩きながら聞いたりなど「ながら聴き」が可能になります。
どうしても動画を見る時間がない方は音声学習も可能なので、家事や車を運転しながら学習ができるということです。
私はワイヤレスイヤホンを使って歩きながら講義を聞いていました。
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1問1問過去問(セレクト過去問集)の解説が丁寧
私が社労士試験を勉強していたときは、ある程度の内容を理解したら過去問のみを解くようになりました。
いくつか過去問集を買ったのですが、ものによっては解説欄に「詳しくはテキストの〇〇ページ」と書かれていて、テキストに戻って読み直すという手間がありました。
でもスタディングなら1問1問の過去問に対する解説がぎっしりと詰まっているので、わざわざテキストに戻る必要がありません。
ある程度テキストの内容が理解できた状態であれば、過去問の解説を見るだけで十分だと思います。
学習時間が記録されてモチベーションUPになる
スタディングで学習をすると学習した時間が随時記録されます。
学習した時間が記録されることで、
「今日は頑張った」
「昨日はサボったから今日は頑張ろう」
などモチベーションアップにつながります。
また学習時間を見れば、自分が確保できる学習時間の把握ができるのもメリットです。
確保できる学習時間がわかれば、本試験までのスケジュールが立てやすくなり、効率よく学習ができるようになります。
スタディング講座をスマホで使っても学習効果はあるのか?
私は今回スマートフォンを使って学習してみましたが、
これが本当に使いやすかったです。
初めて使ったときはガイダンスがあるので、
スマートフォンでもどこをタップすればどういう機能が使えるかは初めて使った人でもわかりやすくなっています。
また詳しい操作手順はアプリ内でいつでも見られるので、使い方がわからなくなることはないと思います。
とはいえ、実施に使ってみると最初はいろいろなボタンがあってわからない部分もありました。
しかしボタンを見ればなんとなくわかるので、使っていくうちにすぐに慣れると思います。
そしてスマートフォンでの学習は「文字が見づらい・小さい」という懸念を抱く方も多いかと思いますが、そこは問題ありません。
スタディングでは、テキストを拡大縮小できる機能があるので、アプリ内で文字の大きさが簡単に変えられます。
また動画の視聴や問題の回答もスマートフォンで簡単にできるので、ちょっとしたスキマ時間に問題を解くことも可能です。
どうしても勉強のやる気が出なくて机に向かうことができないときでも、ベッドで寝転がりながらスマートフォンで動画だけでも視聴するなど、いつでもどこでも学習ができます。
マイノート機能は少し使いづらさを感じる
ただし、私個人の意見としてはスマートフォンのマイノートに少し使いづらさを感じました。
スタディングには「マイノート」というWeb上で自分のノートが作成できる機能があります。
テキストをコピーして貼り付けたり、自分なりに要点をまとめたりすることができる機能ですが、スマートフォンに慣れていないと編集や文字入力に少し時間かかってしまうかもしれません。
私の場合はPCの方が編集や文字入力がしやすいため、マイノートはPCで作成した方がやりやすく感じました。
とはいえ、スマホアプリとPCは連動しています。
スマートフォンでの学習中に重要だと感じたところをマイノートにメモしておき、あとでゆっくりPCにまとめる方法もあります。
その他の機能はスマートフォンでも十分使いこなせますし、むしろ動画講義や問題回答は、スマートフォンの方が余計な情報が目に入らない分、使いやすい印象です。
PCとスマートフォンを使い分けることで効率的に学習ができると思います。
パソコンだとブラウザのタブを切り替えてついついyoutube見ちゃいそうニャね。
スタディングの気に入ったツールや仕組みは?
スタディングには便利なツールがいくつもありますが、私が実際に使って気に入ったツールは次の3つです。
- 学習レポート
- 問題横断復習機能
- 勉強仲間(受講者限定SNS)
習慣化をいち早く身につけるなら学習レポートを活用すべし
学習レポートは、自分が日々どのくらい勉強をしたのかが視覚的にわかる機能です。
学習時間や正解率などがグラフや数値で把握できるため、モチベーションの向上や習慣化につながりやすくなります。
実際に数値で見ることで今の自分の実力が可視化でき、本試験に向けた対策が打てるようになります。
たとえば、択一問題で1問あたりに10分かかっているとしたら、本試験では確実に制限時間オーバーになってしまいますよね。
学習レポートで自分自身が何分で問題を解いているかが確認すれば、本試験での時間配分を意識しながら問題を解けるようになります。
このように学習レポートを使って自分の欠点や得意分野を分析することで効率よく学習が可能になっています。
問題横断復習機能は社労士攻略にかかせない機能
私がスタディングで一番おすすめする機能が問題横断復習機能です。
問題横断復習機能は間違った問題や、復習が必要な問題のみをまとめて解ける機能で、苦手分野の克服には最適な機能だと思います。
なぜ私が一番におすすめするのかと言うと、私自身の勉強方法に近い機能だったからです。
私の勉強法は、問題集で自分が間違った問題に☆マークをつける方法でした。
そうすると2回間違えた問題は難易度2に、3回間違えた問題は難易度3にと、自分自身の難易度が問題一つひとつについていきます。
つまり、自分の苦手な問題が浮き彫りになるということです。
スタンディングの問題横断復習機能はそれに近いところがあります。
また問題横断復習機能とマイノートを組み合わせて使う方法はとても有効的です。
たとえば、どうしても毎回間違ってしまう問題があるときに、その問題をマイノートに貼り付けて「なぜこの問題を間違ったのか」をメモすれば、記憶が定着しやすくなります。
問題横断復習機能によって苦手な問題を把握し、苦手な分野がなくなれば、試験で足切りされる確率はグッと低くなります。
社労士試験は全科目一定以上の点数が必要なため、苦手分野をなくすことが合格の近道です。
問題横断復習機能はぜひ使ってみてください。
勉強仲間(受講者限定SNS)仲間がいればなんでも出来る!
スタディングにはスタディング受講者同士で学習を投稿して、勉強仲間を作れる機能があります。
実は私には一緒に社労士試験を受ける仲間がいました。
そのおかげで、社労士試験が1回不合格になってもあきらめなかったですし、その仲間とはお互いに社労士として独立した今でもつながっています。
社労士試験の学習期間は相当長いです。
とくに初学者だとあまりの試験範囲の広さに呆然とするでしょう。
でもあきらめずに頑張っている人がいて、毎日勉強しているところを見ると「自分も頑張ろう!」とモチベーションを上げることができます。
勉強仲間(受講者限定SNS)は受験者のモチベーション維持に欠かせない機能だと私は思います。
社労士講座の早苗講師は受講生に寄り添った講義を展開しています
スタディングの早苗講師は、わかりやすいだけではなく、受験生に寄りそった講義をしてくれます。
講義の中では「私が受験生だったころ、ココがわからなくて調べるのにすごく時間がかかったんですよ」と言って、普通だったらサッと流すところをオリジナルスライドでわかりやすく解説してくれます。
実際受講してみた私も「そうそう、そこが意味わからなかったけど誰も教えてくれなかったんだよな」と感心してしまいました。
講座が楽しく感じられるアニメーションスライド
そしてオリジナルスライドはアニメーションになっているので、飽きが来ません。
文章だけのテキストですと、どうしても頭に入りづらいですし、初学者からすると専門用語だらけで読むだけで大変です。
早苗講師が作成しているスライドは、難しい条文を絵に起こして解説してくれるので、理解がしやすく、見ていて飽きません。
相当考え抜かれてスライドを作成されているのだと思います。
これらの画像は、あくまで講義動画のスライドの静止画を集めたものです。
実際の講義は、
順を追って図表がアニメーションで動く
+
早苗講師の分かりやすい解説
セットになってます。
情報量が多いように感じるスライドですが、スタディングの講座は画像で見る以上にスルスルと頭に入っていく感覚が得られます。
スタディングの教材のサンプルとしてぜひ見てほしいですね。
実務を見据えた講義クオリティ
また早苗講師は実務と絡めて解説してくれるので、合格後も役に立つ知識が得られます。
たとえば、労災保険の講義で「労災なのに健康保険で誤って一部負担金を払ってしまっても、あとから労災に切り替えられる」という内容をお話しされていました。
これは試験問題としてはあまり重要ではありませんが、実務では発生頻度の高い事象です。
実際に社労士として実務を行うと、社労士試験で勉強していなかったことが実務では頻繁に発生することはよくあります。
社労士試験を勉強する過程で、実務に絡んだ内容を講義してくれることは、合格後に非常に役に立ちます。
そういったことを含め、早苗講師は本当に受講生に寄りそって講義をしてくれる方だと思いました。
私がスタディングを本受講するならこう使います
最後に、もし私が初学者でスタディングを本受講するらな「こう使う」という手順をご紹介します。
手順は次の通りです。
- 最初は1.5倍~2倍で一気に動画を見て試験の概要をつかむ
- 問題は間違えても、とにかく先に進む
- くじけそうになったら勉強仲間を見る
- 2週目以降は動画を見て、わからなかったところをメモやマイノートに記録していく
- 2週目以降の問題はじっくり解く
- 間違った問題や復習が必要だと感じた問題は「問題横断復習」であとから学習できるようにチェックしていく
- 問題横断復習でわからないところや、苦手なところを徐々につぶしていく
- 模試は紙に出力して、時間は本番同様に行う
このような手順で学習を進めると思います。
最初は1.5倍~2倍で一気に動画を見て試験の概要をつかむ
最初は試験の全体をつかむために一気に動画を見て、問題を解きます。
通勤中や家事などで動画が見られないときは音声で学習をして進めていきます。
「敵知らずして勝利なし」という言葉がありますが、まず自分の挑む敵を知ることが大事です。
ハイボリュームに聞こえるけど他社に比べかなり内容を絞ってるにゃよ。
問題は間違えても、とにかく先に進む
初学者は最初、問題がまったく解けないと思います。
社労士試験の問題はひっかけ問題が多く、言い回しに慣れるのに時間がかかるので、解けなくて当り前です。
問題は解いていくうちにポイントがわかってくるので、初めて問題を解くときは、間違えても気にせず、とにかく進むことを意識しましょう。
くじけそうになったら勉強仲間を見る
ある程度学習を進めていくと、初学者の方は膨大な試験範囲に心が折れそうになります。
そんな時は、勉強仲間を見てモチベーションを保つと良いです。
「みんなも辛いけど頑張っている」と思うと少し前に進むことができるはずです。
時にはSNSに書き込んで交流を深めるのもいいかもしれません。
社労士試験を挑む人しかわからない辛さがあるので、吐き出すと楽になりますよ。
2週目以降は動画を見て、わからなかったところをメモやマイノートに記録していく
全科目を1週したら、もう一度動画を見て、わからないところや引っかかってしまった問題をメモやマイノートに記録して、自分だけの復習ノートを作っていきます。
マイノートを作ることで苦手分野をスキマ時間に効率よく学習できるので便利だと思います。
2週目以降の問題はじっくり解く
問題はじっくり解いて、間違った問題や復習が必要だと感じたものはチェックを入れていきます。
また2週目以降になると、試験問題の言い回しやひっかけ方がわかってくるので、じっくり問題と向き合って慣れていきましょう。
間違った問題や復習が必要だと感じた問題は「問題横断復習」であとから学習できるようにチェックしていく
問題横断復習で繰り返し問題を解くことで、わからないところや苦手なところを徐々につぶしていけば足切り対策になります。
模試は紙に出力して、時間は本番同様に行う
最後に模試は印刷して紙で解くようにしましょう。
なぜなら本番は紙だからです。
そして試験時間と休憩時間を本番と同じ時間で模試を行います。
途中でスマートフォンを見たり、テレビを見たりしてはいけません。
本番とまったく同じ時間で模試を行うことで、身体に試験時間を覚えさせることができます。
模試終了後は、間違った問題を復習して次につなげると良いでしょう。
ここで北さんの手順をおさらいしましょう!
- 最初は1.5倍~2倍で一気に動画を見て試験の概要をつかむ
- 問題は間違えても、とにかく先に進む
- くじけそうになったら勉強仲間を見る
- 2週目以降は動画を見て、わからなかったところをメモやマイノートに記録していく
- 2週目以降の問題はじっくり解く
- 間違った問題や復習が必要だと感じた問題は「問題横断復習」であとから学習できるようにチェックしていく
- 問題横断復習でわからないところや、苦手なところを徐々につぶしていく
- 模試は紙に出力して、時間は本番同様に行う
3の勉強仲間、4のマイノートやメモ機能、6の問題横断復習機能など全ての機能が無料登録で体験できます。
北さんの活用イメージを実際に体験できますので、社労士合格を目指している方は一度スタディングの無料講座体験をしてみて下さい^^
社労士試験前日にマストですべき事は・・・
以上、私がもしスタディングを本受講するとしたら行う勉強法でした。
最後に、受験生の皆さんへ試験前日のアドバイスです。
社労士試験は290分の長丁場。体力と集中力がいります。
私は1回目の試験で前日に眠れず、思い通りの結果が出せませんでした。
社労士試験前日で大事なのは「睡眠」です。前日は十分睡眠を取って本試験に挑みましょう。
がんばってください。応援しています。
以上、現役士業の方によるスタディング社労士講座のレビューでした。参考になりましたら嬉しく思います。
ちなみに下の記事は、スタディングで社労士試験に合格した皆さんの体験談をまとめたものです。こちらもぜひ参考にしてみてください!
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執筆者プロフィール
社会保険労務士:北 光太郎
給与計算や社会保険業務など労務業務を約10年、人事労務部門のマネージャーを約2年経験。
2012年に社会保険労務士試験合格。現在は社労士・Webライターとして独立。
【北 光太郎さんのポートフォリオサイト】
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